開催にあたって   

写真展「Reflection 9人の視点」開催にあたって


「Reflection 9人の視点」は、東京を拠点として、福島を撮り続けている9人の写真家の合同写真展です。その中には、福島出身者もいれば、福島を訪れるようになったのはごく最近という人もいます。関わりの長さや深さはさまざまですが、いずれも震災をきっかけに、それぞれのやり方で、カメラを共通の道具として、福島と向き合ってきました。  

 いま、福島から離れたところで、福島を撮っているというと、ずいぶん難しく、複雑なことをしているように見られます。実際にその通りだと思う時もあります。撮らない理由を見つけるほうが簡単かもしれません。それでも、私たちは何かに突き動かされるように、撮りたい、あるいは撮らねばならないという一種の衝動に実直に、福島を撮ってきました。

 そうはいっても、カメラは実に制限の多い道具であり、人間が知覚しているもののごく一部しか収めることができません。福島についての膨大な情報が渦巻く中で、福島を撮るのが難しく、複雑だといわれるのはそのためでしょう。それでも、私たちはそこに飛び込むことを選び、その都度、撮る対象を選んできました。写真家はシャッターを切る一瞬に永遠を、目の前の小さな対象に自分の世界を凝縮させようと試みます。私たちが願うのは、そこから一片の真実が浮かび上がること、一葉の写真で反射ーReflectionーが起きて、誰かの心に届くことです。

 本写真展は、2012年春、会津若松市および喜多方市の複数会場で開催させていただいた第1回に続くものです。今回、南相馬市で開催させていただくにあたり、南相馬市でもたくさんの写真を撮らせていただきました。この土地ならではの風土、皆さまのお人柄に触れ、心を動かされたことは数えきれません。撮影に快くご協力いただいた皆さまにあらためて感謝いたします。どうもありがとうございました。(文責:Uma Kinoshita)

 
 
会場アクセス
 
参加作家
 
瀬戸 正人
杉野 真理
越間 有紀子
高杉 記子
須藤 明子
小松 透
Jean-Louis Tornato
Uma Kinoshita
小野 良昌
 
ワークショップレポート
2012年12月9日、本展参加作家が「道の駅 南相馬」でワークショップを開催、南相馬の市民の皆様と楽しい時間を過ごさせていただきました。


2012年4月28日〜5月27日、会津若松市と喜多方市の6会場で「Reflection:9人の視点」ver.1が開催されました。